寂しいと淋しいの違い[違い辞典]



   「寂しい」と「淋しい」(by 教えて!goo)
(以下、上記サイトからの引用)
【寂】は家をあらわすウかんむりに「粛」に通じる「叔」がついて、家の中がひっそりと静かで物音がしないさまを意味します。 静寂、閑寂などの熟語からもそうした意味で使われているのはわかりますね。

【淋】には「さびしい」という意味は元々ありません。
元来は水が注いだりしたたるさま、さらに転じて長雨のことを指すようになりました。
淋を「さびしい」意味に用いるのは日本独特の用法で、おそらくは淋雨(梅雨などの長雨)に降り込まれて行き場のないわびしさから連想したのでしょう。



「淋しい」が、自分のおかれたさびしい状態を悲観的にとらえているのに対して、
「寂しい」は、さびしさをむしろ積極的(肯定的)に楽しんでいるように思えます。

   「さびしい」と「さみしい」。「寂しい」と「淋しい」(by 教えて!goo)
(以下、上記サイトからの引用)
ご覧になった辞書の通り『さびしい』が元で『さみしい』はその崩れた形ですので、比較すれば『さびしい』の方が書き言葉的、男言葉的、
『さみしい』の方が話し言葉的、女言葉的という傾向になると思います
『寂』と『淋』は、寂しい(寂れた)山村、淋しい心持ち、といったように、客観的な静けさ、人気の無さにウェイトを置くときに『寂』、
心細い、物足りないといった感情にウェイトを置くときに『淋』が使われることが多いと思いますが、
『淋』は常用外ですので区別せずに全部『寂』で済ますケースも増えてきているのではないでしょうか



風景等の客観的な情緒に対しては「寂しい」、自分の感情面に対して「淋しい」を使うのが一般的ですが、明確な根拠はないので使い分けしなくても
全て「寂しい」でいいと思います。逆に全て「淋しい」にはなりませんので、やはり「寂しい」を使っとくのが間違いないでしょう。

   「寂しい」と「淋しい」の違い、使い分け方を教えてください。(by Yahoo!知恵袋)
(以下、上記サイトからの引用)
「寂しい」は、しずかである、やすらかであるといった意味です。
「淋しい」は本来、「水が滴る」様を表す漢字です。「淋雨」とは、梅雨のような長雨をいう言葉で、情景からはなんとなく「さみしい」気がしますね。
学校や公文書では「寂しい」が正解ではないでしょうか。文芸では淋しいを状況に応じて使っています。

   寂しいと淋しいの使い分け(by Yahoo!知恵袋)
(以下、上記サイトからの引用)
使い分ける必要はないと思います。漢字がもともと持っている意味と、現代の一般的な表記法に配慮すれば、
「さびしい」という言葉に漢字を使うときは「寂しい」と表記するほうが適切です。

か 漢字の「寂」の形は、家(うかんむりで示される)の中に人の声がないことを示し、このことから「さびしい」という意味をもっています。
漢字の「淋」のほうは、水がしたたるという意味で、もともとは「さびしい」という意味はもっていません。
日本に輸入された後に、「さびしい」の意味に当てられたものです。

現行の「常用漢字表」では、「淋」は採用されずに「寂」のほうが採用され、その訓は「さびしい」としています。
この方法に従う新聞や教科書などでは、「さびしい」に漢字を使うときは「寂しい」と表記することにしています。
「さみしい」という言葉は、「さびしい」の音が変化したものと考えられています。
常用漢字表には「寂」に「さみしい」の訓が示されていないため、「さみしい」のときには、漢字は使わずに、そのまま「さみしい」と表記することになります。

   「寂しい」と、「淋しい」の使い分けって、どんなですか?(by Yahoo!知恵袋)
(以下、上記サイトからの引用)
「寂」の日本的用法→さび。閑寂・枯淡な味わいがにじみ出たようす。中世以降、歌論・連歌論などで美的価値として強調され、茶の湯や俳諧において、より洗練された。
「淋」の日本的用法→さびしい。人の気配がなく心細い。

結論づけると、「寂」外観がひっそりとしているさま。 「淋」人恋しいさま。

   言葉の使い方についてですが、「寂しい(さみしい)」「淋しい(さびしい)」では(by Yahoo!知恵袋)
(以下、上記サイトからの引用)
「寂」が「さみしい」で、「淋」が「さびしい」というわけではありません。二つある漢字の違いと、和語としての読み(発音)の違いとは、全く別の問題です。

@「寂」と「淋」について。漢字の違い。

常用漢字に載っているのは「寂」だけで、「淋」という漢字は載っていません。
そこで、公用文、教科書、新聞などでは、「淋しい」は使わず、「寂しい」に統一されています。
一方「淋(リン)」の方は、漢語の語素としてルビつきで用いられることもあるようです。「淋病」のように、この「字」を使わなければ表現できない語もあります。
「りん病」では、この病気の感じが表現できませんよね。

「淋」はもともと「そそぐ」「したたる」「長雨」などの意味を表す漢字で、「さびしい」という意味を表すのは日本特有の用法だそうです。

ただ、日本語としての「寂しい」と「淋しい」には、それほど大きな意味の違いはありませんので、一般社会(個人の言語活動)では、どちらを使っても問題はないと考えます。

   “寂しい”と“淋しい”の使い分けと意味の違い。(by Yahoo!知恵袋)
(以下、上記サイトからの引用)
辞書の上では「淋しい」「寂しい」はほぼ同等のように扱われていますが熟語となると閑寂、空寂、枯寂、静寂、口寂しい、寂寥、寂寞、とたくさんあるのに対して「淋」のほうは淋疾由来の言葉を除くと余りありません。
「寂しい」は熟語を見ても孤独、無い、少ないというイメージで用いられていると思います。
たとえば駅前の人通りが少なくて「さびしい」という場合は「寂しい」だと思います。
このように人の心情以外の「さびしい」は「寂しい」でしょう。冬山は花が無くて寂しい、その服装じゃちょっと寂しいから明るい色のバッグを、など・・・・
しかし心情の「さびしい」のうち悲しい、泣けてくる等のイメージを伴うと「淋しい」だと思います。



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